深夜便のミッドナイトクッキングに惹かれて

私は深夜のラジオ番組が好きで、学生時代からよく聴いています。昔は「オールナイトニッポン」ばかり聴いていたのですが、今は「ラジオ深夜便」に移行しました。毎日NHKのアンカーと呼ばれるアナウンサーさんが日替わりで放送するこの番組、落ち着きのある声にホッとしています。寝る前にうるさいロックなど聴いたら、きっと寝付けなくなるでしょう。その点、アンカーさんの声は子守唄代わりになって、いつの間にか夢の中へ吸い込まれてしまっています。だから、ラジオ深夜便を番組の最後まで聴いたことがありません。眠気にギブアップして大体深夜2時過ぎからは記憶に残らないのです。

そんな深夜便ですが、過去に一度だけ放送のおかげで目が逆に冴え渡ってしまったことがあります。それは2時頃に放送されるミッドナイトクッキングというコーナーでした。女性の料理講師らしき人が出演して、段取り良く料理を作り上げるのです。当然ラジオですから音だけが聞こえてくるのですが、包丁で切る音などがリアルに伝わってきて、毎回何が出来上がるのかちょっぴりワクワクしながら聴いていました。

ある回は餃子を作っていたようで、フライパンで餃子をジュウジュウと焼く音が真夜中のリビングルームに響き渡りました。まあこんな真夜中に餃子なんて胃にもたれそうな物をと、笑いをこらえながら聴きました。いきなり深夜の真っ只中に餃子を焼かれたら不思議に思いますしね。一体、誰をターゲットとした料理番組なのか謎でしたし、やたらと手の込んだ料理を毎回作っていらっしゃるので大変そうだなあと、当時10代だった私はそう思いました。

あの頃は深夜となると、テレビも外国人が司会する通販番組だとか、謎めいた番組が多かったです。深夜3時頃に笑顔を振り撒きながら、ダイエット器具で空中を漕いでみせたり、ハイテンションを最後までキープしながら商品のサングラスを紹介したり、外国人が涙ぐましい努力を見せてくれたことを思い出します。今は24時間お買い物チャンネルが登場して大して珍しくなくなった通販番組ですが、あの頃はショーを見ているようで楽しかったです。ラジオ深夜便では現在、ミッドナイトクッキングを放送していませんが、もう一度復活してほしいと願ってやみません。今度は、謎だらけの料理を再現してみたいなあというのが、今の私の希望です。

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