眠る前の切なくて幸せな時間
好きな人がいます。
結婚してるけど、恋してます。
子供が2人いるけど、
お母さんだけど、
好きな人がいます。
出会いは子育てに必死でボロボロだったとき。
Tシャツにジーパン、
足元はクロックスで、
髪の毛はいつも1本に結んでるだけ。
化粧なんて適当。
寝不足でいつもグッタリしてた。
子供を連れてお散歩に行くとき、
時々会う、あの人。
いつも笑顔で、元気で…。
あれ、なんか、ドキドキしちゃう。
…
好き…なのかな?
私、結婚してるのに、子供いるのに、
お母さんなのに、
恋をしてしまったの?
いやいや、そんなことはない、ない、
子供のことでいっぱいいっぱいなのに
恋なんてするはずないよ。
って無理矢理否定していたけど、
その想いは日に日に確信に変わったのです。
スカートを履くようになりました。
髪の毛を下ろして、時々巻き髪をするようになりました。
きちんとお肌のお手入れをして、
お化粧するようになりました。
いつ会っても良いように。
ちゃんと目一杯の笑顔で挨拶できるように。
私の中の「女性」が開花してしまいました。
子供を産んだら「お母さん」以外の何者でもない、
と思っていました。
恋をするなんて
もう二度と経験できないと思っていたのに。
子供たちが寝付いて、
今日も必死だったな、私お疲れ様、
って心の中でつぶやいた後、
「会いたいなぁ」って思ってしまう。
それが切なくて、穏やかで、幸せな時間です。